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年収1,000万円の人の手取りをシミュレーションしてみた

この記事のポイント!
年収1000万円の税金等

25%から30%は税金等で引かれる
ボーナスでもらうより給料で毎月振り分けてもらう方が社会保険は安くなる

年収9億円の税金等

50%から55%は税金等で引かれる
税金が引かれても1年間で日本人の生涯賃金を手取りでもらえる

「年収1,000万円」一定の成功を夢見た時にまず目安にする人が多い数字ではないでしょうか?

実際に年収1,000万円をもらえるようになった時に自分にいくらのお金が手元に残るのか、いまのうちにシミュレーションしてみましょう。

年収1,000万円(サラリーマン)の場合

サラリーマンが給料から控除される主な項目として

「源泉所得税」「社会保険料」「住民税」「雇用保険」

の4つがあげられます。

そのほかにも会社独自の積立金や個人拠出年金などひかれる場合がありますが今回は一般的に控除される上記の4つを考慮して計算します。

モデルケース①:会社員 佐藤さん

性別:男性
年齢:48才
年収:1,000万円(月62万5千円+夏冬の賞与4か月分)
住所:東京23区内
世帯:妻 19歳と22歳の子供二人 (扶養に該当)
その他:生命保険料控除等は考慮しない

この男性サラリーマンの給料の所得税、住民税、社会保険料、雇用保険の年額は以下の金額になります。

  • 所得税=473,800円
  • 社会保険料=1,500,208円
  • 住民税=494,200円
  • 雇用保険=30,000円

所得税や社会保険などを合わせると年間2,498,208円の金額が給料から引かれることとなります。

つまり手元に残るお金は1千万の内7,501,792円という結果になりました。

いかがでしょうか、思ってたより手元に残る金額が多い?少ない?それぞれとらえ方の違いがあるかと思います。

このモデルケースの場合生命保険控除や医療費控除、住宅取得控除といったものは考慮していないので現実はもう少し税金が少ない可能性もあります。

もう1つ若くして1,000万円の収入を手に入れた場合のケースを見てみましょう。

年収1,000万円(会社役員)の場合

モデルケース②:会社経営 田中さん

性別:女性
年齢:29歳
年収:便宜上年間999万6千円 (月83万3千円)
住所:東京23区内
世帯:無し
その他:生命保険料控除等は考慮しない、社会保険は協会けんぽをもとに算定

この女性会社経営者の給料の所得税、社会保険、住民税の年額は以下の金額になります。
(経営者に雇用保険は適用されないので除外します)

  • 所得税=838,100円
  • 社会保険料=1,173,780円
  • 住民税=631,600円

所得税などを合わせると年間2,643,480円の金額が給料から引かれることとなります。

手元に残るお金は、7,352,520円となります。

このシミュレーションをするときは、扶養が無い分差は広がると思いましたが会社経営という役職に設定したため賞与が無くなり社会保険料が大きく減る形となりました。

社会保険料の負担を減らしたいのであればボーナスを毎月の給料に均等に振り分けた方が圧倒的にお得になる結果を得られました(笑)

いかがでしたでしょうか?
年収1000万円の収入になった時は大体給料の25%から30%程は税金や社会保険で引かれてしまうと考えておくとよいでしょう。

おまけ 日本人での役員報酬トップクラス(9億超え)の場合

ここまで現実的な1,000万円という金額をベースにシミュレーションを行ってみましたが、一度きりの人生もっと大きな夢を見てみようじゃないか!

という事で日本人での役員報酬最高額の人年収をベースにシミュレーションをしてみましょう。

[speech_bubble type="ln-flat" subtype="R1" icon="bman1.png" name="先生"]2017年3月期発表の役員報酬ではソニーCEOの平井一夫さんが9.1億円と日本人トップの報酬をもらっているぞ  [/speech_bubble]

モデルケース③:会社経営 田中さん(覚醒)

性別:女性
年齢:55歳
年収:9億円
住所:東京23区内
世帯:無し
その他:社会保険は協会けんぽをもとに算定

田中さんが仕事一筋で頑張り日本有数の企業に成長させた場合の税金等の金額は以下のようになります。

  • 所得税=406,670,300
  • 社会保険料=1,637,352円
  • 住民税=89,585,600

所得税等合わせると497,893,252円給料から引かれることとなります。

手元に残るお金は402,106,748円になります。

年収1,000万円程であれば給料の25%から30%が税金等で引かれる結果となりましたが、日本トップクラスになると給料の55%超が税金等で引かれてしまう結果になりました。

社会保険料は上限が決まっているので頭打ちですが、やはり所得税がすごい金額ですね。

平成30年現在所得税率は最高45%となっておりますがそれを身をもって痛感することができるシミュレーションになりました。

手元に4億しか残らないのか、4億も残るのか、とどちらの感想を抱いたでしょうか?
どちらにしても一年間働けば日本人の平均生涯賃金を手取りで超えてしまう役員報酬には驚きですね。

雲の上の話しのようなものですが、まずは手の届きそうな1,000万円そして2,000万円としっかりステップアップして最終的に9億円を目指してみてはいかがでしょうか?

まとめ

年収1,000万円だと給料の25%から30%は税金等で持っていかれる

年収9億だと給料の55%は税金等で持っていかれる

社会保険を節約するならボーナスを毎月の給料に振り分けてもらった方がよい

 

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